山梨県南アルプス市の民家で保管されていたフィルムには60年前に撮影されたソビエト連邦のブドウなどが記録されていました。
この記録が今最も人気があるあのブドウの誕生につながった可能性があるというのです。

今から60年前に撮影された貴重な8ミリフィルム。
そこに映っていたのは、船に乗り、談笑する人の姿や、多くの人が行き交う市街地の様子。
ハバロフスクの広場に立つ旧ソ連の初代指導者レーニン像に、市場で売られている数々のブドウ。
この映像は1963年に全国のブドウ農家でつくる日本葡萄品種愛好会が旧ソ連へ視察したときに撮影されたものです。

南アルプス市西野のブドウ農家、小野捷夫さん(85)。
このフィルムを60年間保管していた人です。
60年前 旧ソ連を撮影した 小野捷夫さん:
全く知られないところにすごいブドウがいろいろあることが初めてわかった訳ですよね。
ブドウ農家の家に生まれた小野さんは東京の大学に進学し、ブドウの育成方法について研究。在学中、様々なブドウ農家と知り合い、その後、日本葡萄品種愛好会に参加するようになりました。