9月18日は「敬老の日」。
長寿県・信州の元気なお年寄りの中でも、趣味を楽しみながら年を重ね、素敵な人生を送っている男性を紹介します。


1枚の紙を切り抜いて風景や人物、花などを表現する「切り絵」。


絵画アートの手法の一つとして親しまれています。

いろいろな図案を使って作品を仕上げているのが茅野市の栁澤英夫(やなぎさわ・ひでお)さんです。

「98歳です。みんなに若いって言われるんですけどね。なかなか…」

まもなく白寿を迎えるという栁澤さん。

使い慣れたカッターを手にコツコツと作品に向かいます。


栁澤英夫さん:
「いや、難しいことはないと思うんですけど、ただ上手にナイフが使えるかどうかですよね」
(やってるときは何を考えながらやってんですか?)
「何も考えません。もう、このカッターの先だけです」

プロ並みの腕前にさぞ長年続けてきたのでは…と思いきや、切り絵を始めて「まだ10年ほど」なんだそうです。


大正14年に小諸市で生まれた栁澤さん。

太平洋戦争で従軍した後、東京の新橋や銀座でおよそ半世紀にわたって男性向けの衣料品店を経営してきました。