まずは「交番」と「駐在所」の違い、分かりますか?

「交番」と「駐在所」の違いを皆さんはご存じでしょうか?

まずは、その仕事内容…実はほとんど変わりません。ともに、

・困りごとがないか、担当する地域を1軒ずつ訪ねる「巡回連絡」をしたり
・「管内のパトロール」をしたり
・防犯や交通安全に関する「啓発活動」を行うのが主な仕事内容です。

では、何が違うかというと、

・「交番」は主に都市部に置かれ、複数の警察官が交代で24時間勤務するのに対して
・「駐在所」は主に郊外にあり警察官やその家族が住み込んで、基本的に午前8時半から午後5時15分まで勤務します。ただし事件や事故が発生した場合は夜間でも対応します。

ちなみに、岡山県内では
・交番は100か所
・駐在所は177か所あります。

今回、取り上げるのは岡山県内のある駐在所です。実はこの春、夫婦そろって警察官という「夫婦の駐在所」が岡山市東区に県内で初めて誕生したんです。なぜ誕生したのか、そしてどんな駐在さんなのか、取材しました。

夫婦で駐在さん 2人で県警本部に希望を出した訳は?

(三好さん夫婦)
「おはようございます。政津駐在所です」

困りごとがないか、高齢者の自宅を訪ねます。2人の警察官は、夫婦です。

(三好さん)
「お変わりはなかったですか?家庭訪問です」
(住民)
「変更はないです」
「夫婦2人でこられたら、家の人もそんなに抵抗なく、いろんな会話ができるんじゃないかなという感じはしますね。目元が優しいが」

柔らかい人柄は、互いに惹かれ合った理由でもあります。

ーお互い嫌いなところなどはない?
(妻・香織さん)「嫌いなところは...」
(夫・貴成さん)「僕はないです」
(妻・香織さん)「今、ぱっと出てこないってことはないかな。考えたらあるかもしれない」

岡山市東区。田畑が広がる閑静な地域にある政津駐在所です。

この地で、今年3月から岡山県内初の「夫婦の駐在さん」として勤務しているのが、三好貴成さんと妻の香織さんです。前任の県警音楽隊で出会った2人。楽器の演奏やゲームなど共通の趣味があったことから意気投合し、2年前に結婚しました。

「夫婦での勤務」は、2人で県警本部に希望を出しました。勤務の都合で生活のリズムが合わなかったからです。

ーずっと一緒にいたいっていうことですか?
(妻・香織さん)
「できればこのまま。スケジュール的なところを上司に相談しやすいっていうのもあるので、一緒の職場っていうのは。本当にそういう面で自分たちにはメリットが大きいかなと希望した」

ーよっぽど好きなんですね?
(夫・貴成さん)「仲良く、はい」