熱帯夜が続き、睡眠不足の方も多いかと思いますが、眠れないときの“入眠方法”について専門家と一緒に考えました。
日本の「睡眠に充てる平均時間」は33か国中“最下位”
南波雅俊キャスター:
睡眠は日本人全体として一つ課題になっていまして、厚生労働省は20歳から59歳の睡眠時間の目標として、6時間から9時間ぐらい寝るのが良いと言っているんですが、2021年に「睡眠に充てる平均時間」を経済協力開発機構(OECD)が調査したところ、日本は33か国の中では最下位でした。やはり日本は世界と比べてもあまり寝られていない国。

それに加えて、この夏というのは暑かったですよね。8月3日から9月3日まで32日連続の熱帯夜(夜間の最低気温25℃以上)で、2022年は熱帯夜27日しかなかったんですけども、この夏、もう51日ありますから、かなり暑くなってるというわけなんです。

熱帯夜で「睡眠負債」状態に
この猛暑というのは睡眠に大きく影響してくると専門家も話しています。
仕組みを説明していきます。寝るときに暑いと汗が出ます。
寝るときは体温を下げながらゆっくりと眠りについていくんですが、汗が出るということは、脳が休まず興奮状態になってしまうということですから、眠りの質が悪くなるということで、寝不足が続いて、いわゆる「睡眠負債」状態になるということです。
日本睡眠学会専門医・千葉ろうさい病院呼吸器内科の木下拓医師は、「涼しくなる秋は、睡眠のリズムを作るのに良いシーズン。決まった時間に寝る、起きる。習慣づければ、自然な眠りにつながる」と話しています。
