医療的な措置が日常的に必要な「医療的ケア児」を一時的に受け入れる施設が、高森町に開設されました。南信州圏域では初めての施設です。

県や飯田保健福祉事務所などが会見を開いて明らかにした、医療的ケア児の短期入所施設の開所。

高森町の介護老人保健施設=円会センテナリアンの一部を使用します。


円会センテナリアン瀬口里美(せぐちさとみ)施設長:
「こちらの個室を利用していただくことになる。ナースステーションの目の前なのですぐに何かあれば見に来れるので管理しやすい」

たんの吸引や人工呼吸器など、医療的な措置が日常的に必要な「医療的ケア児」。

40人余りがいるとされる南信州圏域には、これまで、入所できる施設がなく、長野や松本などの病院や施設を利用するため、保護者の経済的な負担も大きかったといいます。


瀬口施設長:
「南信地域にはゼロということに非常に驚いた。1人でもお役に立てればという思いがあり職員一同で取り組もうと思った」

この施設ではもともと看護師や医師などが365日常駐していて、サポート体制はすでに整っているということです。

瀬口施設長:
「保護者の方たちと、しっかり話をして、今後どのように我々も医療的ケア児と保護者に対してお手伝いできるか情報共有しながら進めていきたい」

施設では、9月中に保護者説明会を開き、順次、受け入れを始めていくとしています。