子育て・仕事に追われながら楽器と向き合う理由は…

山形市消防団音楽隊・水上優梨さん「仕事とか、わたし子どもがいるので、そういうのもろもろしてると、楽器吹く時間ができなくて、そのせいで口の筋肉が衰えちゃって、きょうは口が痛かったです」
実は、4歳の息子を育てるお母さん。
子育てや仕事に追われながらも楽器と向き合うには、ある理由が。
山形市消防団音楽隊・水上優梨さん「次に大きなステージが待っているので、ここを次のステップとして、今よりももうちょっと上手になりたい」

水上さんの新たなステップ、それは、消防団員として初めて参加する演奏会を成功させること。
音楽隊では年に一度、定期演奏会を開いていますが、コロナ禍で今年は4年ぶりの開催。

節目の演奏会で、水上さんはソロパートも任されています。
山形市消防団音楽隊・水上優梨さん「いま8時半から5時までの勤務で、帰ってからいろいろ家事して子どもの世話をして、私だけが料理作るのではなくて、たまにはお母さんや姉にも手伝ってもらって、その時間を使って30分ぐらい基礎練とか復習をしたりして」
家族にも支えられ練習を続ける姿は、子どもの目にも焼き付いているようです。
山形市消防団音楽隊・水上優梨さん「子どもも、私の練習してる姿が好きみたいで、『ママ楽器吹くの~?』って。横で私が吹いている音と同じ音を口で出すんです。こうやって真似したりとか」
山形市消防団音楽隊・西村典子 隊長「(子どもも)ちゃんと一緒に来て待っててくれました。年齢層が本当に広く、20代から70代までなので、いろんな経験の中で、(団員が)うまくいくようにと心がけています」
「地域の中で支え合う」という共助の精神が基本の消防団。
音楽隊でも、団員同士の助け合いがありました。
「音楽が好き」という気持ちで消防団員になった水上さんですが、一つ、気になることが。