今年7月と8月の2か月間に全国で発生した山岳遭難はおよそ740件で、統計が残る1968年以降で最多となったことが警察庁のまとめでわかりました。山岳別では富士山がトップとなっています。

警察庁によりますと、今年7月と8月の2か月間の全国の山岳遭難は前の年より70件増えて738件で、遭難者も23人増え、809人でした。いずれも統計が残る1968年以降で最多となりました。

遭難者のうち、死者は52人、行方不明者は9人でした。遭難者のおよそ86%が登山やハイキング、沢登りなどの途中だったということです。

都道府県別では発生件数、遭難者ともに長野が最も多く、101件、101人で、次いで静岡が76件、85人、富山が56件、59人となっています。年代別では60代が最も多く、全体のおよそ22%となる181人で、次いで70代が165人、50代が152人となっています。

主な山岳別では、富士山69人、秩父山系41人、丹沢山塊29人、穂高連峰28人などとなっています。

また、同じ期間の全国の水難件数は前の年より6件減って453人、水難者も70人減って568人でした。

死者・行方不明者は8人増えて236人で、このうち中学生以下が16人でした。