■「完敗の中にも収穫はあった」急成長の左SB伊藤洋輝

まず、左サイドバックの伊藤洋輝選手です。代表初招集です。
▼前半、南野選手への素早い縦パスが通ります。
▼後半、ドリブルからゴール前に素早いクロスでチャンスを演出。代表初招集ながら、要所でチャンスを演出していました。
伊藤洋輝選手ですが、ディフェンダーで23歳の選手です。2018年にジュビロ磐田でJリーグデビュー。2021年にはドイツのシュツットガルトに移籍し、21/22シーズンはリーグ戦29試合に出場してゴールも決めています。6月2日のパラグアイ戦で日本代表デビューを果たしました。
福田さんは「味方選手が受けやすい、思いやりのあるパスを出せるディフェンダー。1年前は代表に名前も上がらない存在だったが、ここ最近で急成長し、14日のチュニジア戦でも攻撃の起点になっていた。W杯にぜひ選んでもらいたい選手」と評価しています。
日本代表の中でも、W杯メンバー入りへの争いも過酷になっています。
■2失点目は“お見合い” 見えた課題は「連携不足」

そして福田さんからは課題も上がりました。「連携不足」。その連携不足が象徴的だったのが、2失点目の“お見合い”だったということです。
チュニジア1点リードの後半31分です。相手ゴールキーパーからのロングボールの対応をセンターバックの選手が迷っている間にチュニジアの選手にボールを奪われて2失点目となってしまいました。対応の難しいところに来たボールではありましたが、板倉選手、シュミット選手、吉田選手がボールをお見合いしてしまいました。
福田さんはこのシーンについて、「お互いに声を掛け合っていれば防げたかもしれない失点だった。連携面を高めていかないと、W杯で戦う格上相手には勝てない。ただ、今の段階で課題がはっきりしたのは、ある意味で収穫」と言っていました。あと5か月ありますからね。
ホラン千秋キャスター:
メンバーが決まってくるとこういった連携面のミスみたいなものは改善していきやすいものですか。
上村キャスター:
あと5か月あるといっても、実際は海外でプレーしている選手も来て調整できるのが、あと2試合だけなんです。だから今回の代表ウィークはすごく大事な試合ではありました。ですが、コミュニケーションなど取ってどんどん連携を高めていくことは可能だと、元「スーパーサッカー」を担当していた私としては思っております。
井上キャスター:
前の試合とはメンバーを8人変えていますからね。それだけ変えてっていうのは難しい面もあると思います。ご本人たちが一番わかっているとは思いますが。
秋元さん:
プロの世界だからもう本当に一瞬のことで全て決まってしまうのだなと改めて感じますよね。普段のコミュニケーションとか、そういったところも連携に出てくるのですかね。