山口県酪農農業協同組合・原田康典組合長
「結果とすれば本数(購入本数)減らすというようなことに至ってるんじゃないかという風に私どもは感じています。最近は10パーセント近く、売り上げが減っているという状況からするとこれは本当大きいなと思っております」

山口県酪農農業協同組合の牛乳の出荷量は、2022年度は8100トンあまりで、5年前の2018年度に比べて1500トン近く減るなど減少傾向にあります。

学校給食やスーパー、コンビニエンスストアが主な販売ルートですが、長らく牛乳の消費量が減少傾向にあることも要因の1つです。

さらに…

山口県酪農農業協同組合 原田康典組合長
「電気であったり燃料代であったり、すべてが上がっておるので、これ(経営のこと)を維持するのが大変厳しくなっているという状況でございます」


現在組合に出荷する農家は26戸で、5年前の2018年から9戸減りました。
組合員の平均年齢は61.5歳と高齢化が進みます。


物価高騰による経営圧迫もあって、廃業する酪農家は近年増えてきているといいます。

販売を手がける子会社の「やまぐち県酪乳業」では、2022年11月、2023年8月と値上げをしました。

山口県酪農農業協同組合 原田康典組合長
「(牛乳の)値段が高くなっても、その価値を感じていただいて、しっかり消費していただけないと生産者も作る意欲を失いますので、そういった意味では日本全体の問題になるんじゃないかと思いますね」