全国で学校給食などを提供する広島市の業者「ホーユー」が事業停止状態に陥り、静岡県内の一部の公立学校も給食を停止する状態となっていましたが、県は「ホーユー」で働いていた調理員を直接雇用し、一部の学校で給食が再開しました。

広島市に本社を置く「ホーユー」は全国で約150の施設に給食などを提供していますが、そのうち半分程度が営業を停止しています。

県内では特別支援学校や定時制高校など7つの学校が、ホーユーに学校給食業務を委託していて、提供できない状態となっていました。

県によりますと、このうち焼津水産高校の寄宿舎では、ホーユーに所属していた調理員を県が直接雇用し、9月11日の朝食から提供を再開したということです。

そのほかの学校では、現在も仕出し弁当を用意したり、保護者に弁当の用意をお願いしたりするなどの対応をしていて、県の直接雇用や随意契約を経たうえで、9月下旬から10月上旬の再開を目指しています。

一方、定時制の沼津工業高校と富士高校では、一般競争入札により、12月の再開を予定しているということです。