■「200万円じゃ全然足りない」留学をあきらめる選択肢も


山本恵里伽キャスター
「こちらの大学では海外留学を控えた学生たちに向けた授業が行われていますが、円安の影響が学生たちにも及んでいるようです」

15日、東洋英和女学院大学では学生らが留学先の文化や習慣について理解を深めるため、グループワークを行っていました。

(学生のディスカッション)
「韓国って名字の数がすごく少ないから、名字の呼び捨てはすごく失礼にあたるみたい」
「(カナダは)女性やLGBTQに対する人権保障が日本と比べてかなり進んでいます」

調べてきた留学先の文化や習慣を共有するなかで、少しずつ期待も膨らみますが、気がかりなのは費用の問題です。

カナダに留学予定の大学2年生
「親と相談して留学費用は手助けしてくれる形になったが、生活するお金は自分からも出そうと」

山本キャスター
「円安が留学期間中も続いたら、想像以上にお金がなくなるのでは?」

別の学生
「やだ…」

カナダに留学予定の大学2年生
「(親に)出してもらっている身なので、どんどん高くなるとどんどん申し訳なくなってくる」

コロナで留学が延期になっていた学生も多く、ようやくめぐってきた機会ですが、中にはこんな声も…


留学予定の大学2年生
「(去年は)カナダに行くには全部で200万円で大丈夫という金額が出されていたが、今年に入って準備するなかで計算すると200万円じゃ全然足りないなと感じている」

山本キャスター
「もっと円安が進んでしまったら?」

別の大学2年生
「進んでしまったら留学をあきらめるという選択肢になるかもしれない」

大学側は学生らに奨学金などの活用も検討してほしいと話します。

東洋英和女学院大学 国際交流センター事務長
「(出発までに)円安傾向がおさまっていることを強く願っていますが、奨学金や授業料の減額制度などもフルに活用しながらぜひ、あきらめずにせっかくの夢は持ち続けてもらいたい」

円安の影響を大きく受ける海外での生活。40年ぶりの“歴史的な物価高”となっているアメリカでは…