普段から利用できて災害時にも役に立つ「フェーズフリー」という視点で物やサービスを評価する表彰式が行われました。

「フェーズフリーアワード」は「平常時」と災害などが発生した場合の「非常時」とを分けずに、「普段から利用できて、災害時にも役に立つ」という視点で物やサービスを評価しようという取り組みで、表彰式は今年で3回目を迎えました。

「事業部門」では、全国に7000以上ある子ども食堂を「いつもの場所」から「もしもの場所」にもなれるよう、食事を提供するだけでなく、災害時には配給や炊き出しなども行う「防災の拠点」にしようとする取り組みが金賞を受賞しました。

また、「アイデア部門」はタクシーの配車など、ふだん予約を入れて指定された時間に指定された場所へ送迎する「デマンド交通」を、災害時には、高齢者や障害者など自力でのスムーズな避難が難しい「要支援者」のリストをもとに、自宅などや避難場所との送迎に活用するというサービスが金賞を受賞しました。

主催者は「フェーズフリーの言葉やコンセプトを、さらに社会に普及させたい」と話しています。