岩手県内で「飲食店が設置する自動販売機」が増えています。個性的な自販機が多くあり、花巻市にはカレーの自動販売機が登場しました。

 花巻市高木を拠点にキッチンカーで手作りのカレーを販売している「カレーだJ」の菅原治郎さん。今年4月、カレー作りを行う建物の前に自動販売機を設置しました。
 1人前が冷凍状態で売られていて、現在4種類が販売されています。

(菅原治郎さん)
「まずは新型コロナの影響ですかね。でも何よりもおうちに帰って『あ、きょうカレーにしようかな冷凍庫にあったな』という感じで自分の好きなタイミングで食べていただきたいと思いまして(自販機を)作りました」

 自販機を置いておよそ2か月。多い日は1日30食を売り上げました。

「当たりもあるんですか?」
「はい当たりもあります」
「何が当たるんだろう?そこは?」
「秘密で」
「では当たりが出るか…行きます!来ました!当たりだと?」
「ここに入っているはずなんですけどハズレですね!はい残念!」

 当たりだと景品引換券が入っているそうです。購入した商品を特別に温めてもらいました。
(※通常は自販機の商品を店内で食べることはできません)
 10分間湯煎すると、ヨーグルトチキン煮込みカレーの完成です。

(リポート)
「サラサラのスープカレーですね。ヨーグルトの味でとてもさっぱりしているんですけどその奥にピリッとスパイスがきいていて、お家では作れない本格的な味ですね」

(菅原治郎さん)
「今後はスパイスを使った料理などカレー以外も作って行きたいし、いろんな店舗の冷凍の食品も置いていけたら面白いかなと。他のお店とのコラボレーション」

 カレーのメニューのような工夫と遊び心で自販機の可能性を広げます。