小学3年生の時に両親が離婚…父親からの虐待 引きこもりを経験

検察側が青葉被告の幼少期からの様子やパーソナリティの形成に触れながら説明した。

それによると、青葉被告は9歳で両親が離婚、父親による虐待や貧困による転居、引きこもりを経験。
検察は、「独りよがりで疑り深いパーソナリティになった」と主張、その後、定時制高校を皆勤で卒業した経験から、「努力して成功した」と思うようになったとしている。

そして青葉被告は30歳になるまで、8年間コンビニでアルバイトしている中で、店長に仕事を押しつけられて辞め、「うまくいかないことを人のせいにしやすいパーソナリティが形成された」とした。

その後、京アニが制作したアニメに感銘を受けたことをきっかけに、人と関わらず身を立てられる小説家を志すようになったという。ライトノベルの小説を書き始め、37歳~39歳で京アニ大賞に応募するも、”10年かけた渾身の力作・金字塔”が落選。こうした経験から、「被告は京アニや、『ある女性監督』に落選させられたうえ、作品を盗用されたと思い込んだ」とした。

そのうえで検察側は、「自分はうまくいかないのに、京アニと女性監督がスターダムをかけあがっている状況に、筋違いの恨みを持った」と指摘。こうして京アニと女性監督に対して、ガソリンをまいて殺害するという復讐計画を決意し、他の従業員らも連帯責任だと考え、最も多くの従業員らが出勤している午前10時に放火することを決めたというのだ。