実は先日、高校そろばん日本一の生徒を取材した際、「市商の自慢できるところは?」という問いに「食堂がとってもおいしいところ」という回答をもらっていました。

食堂にいました。この夏、高校そろばん日本一に輝いた 紙野聡実 さんです。

広島市商 珠算部(3年) 紙野聡実 部長
「とにかく味がおいしいのはあるんですけど、週替わりでランチも丼もあって。それだけじゃなくて、例えば夏とか冬限定のメニューっていうのが市商高校にはあって。今だったら、つけ麺をやっているんですけど、そういうふうに飽きがこないっていうのが魅力だと思います」

生徒に人気の理由は、▽メニューの多さと、▽とにかくおいしいからだそうです。

珠算部 紙野聡実 部長
「ちょっと前に値上がりしたんですけど、この値段(かつ丼370円)なので。量も比較的多くて、このご飯を食べるために授業、がんばれているところがありますね」

日本一のパワーの源は、この学食にもあったようです。

値上げには生徒たちも理解を示します。ふだんは弁当という生徒は…

生徒
「ふだんは弁当を食べるんですが、たまにぜいたくしたいときは食堂に」

― もし学食がなくなったら?
「うちの学校の大半がたぶん、この先、生きていけない」

記者もそのおいしさを味わってみることに…

藤森憲也 記者
「先生に勧めていただきました『チキンカツカレー』です。いただきます。おいしいです。これでなんと値段は360円だそうです」

学食を運営する松永さんは、市商の卒業生です。もともと市内で飲食店を経営していましたが、学校側から声がかかり、引き受けました。味にこだわる松永さん。母校の後輩たちのため、自らが厨房に立ちます。