いわゆる「袴田事件」の再審=裁判のやり直しをめぐり、弁護団は9月7日、静岡地方検察庁に対し有罪立証の方針を撤回するよう改めて申し入れをしました。
袴田事件の弁護団は7日、再審公判で検察が示している有罪立証の方針を撤回するよう申入書を提出しました。袴田巖さん(87)は、1966年、静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件で死刑が言い渡されていましたが、2023年3月、東京高等裁判所は犯人のものとされた「5点の衣類」について「ねつ造された可能性が高い」などとして、再審=裁判のやり直しを決めました。
申立書の中で弁護団は、5点の衣類の半そでシャツの表面に残る血痕には、ヘラのようなものでそぎ取った際にできる跡が残り、多量に血液を付けすぎたなどの理由からそぎ落したと考えられると指摘しています。
<袴田事件弁護団 小川秀世弁護士>
「こういう重要なねつ造だという根拠を言っているのに、それに対して反論ができないというのは、捏造と認めているのと一緒じゃないですか」
次回の三者協議は9月12日に予定されています。
注目の記事
「すごく運転がうまくて憧れた」中学時代からの夢、バス運転手へ 19歳デビューは県内初 地域の足支える若き担い手に期待 富山

年金の「強引徴収」で経営危機に陥る運送会社...20人以上の運転手解雇 『社員が横領』犯罪被害で厚生年金の猶予を申請...年金事務所は「猶予する理由がない」原因は職員の"勉強不足"か

「ホラーブーム」なぜ今?美術館やプラネタリウムでも“没入型”ホラーに絶叫【THE TIME,】

妊婦はねられ死亡“胎児も被害者と認めて”父の訴え「声を上げなかったら…このまま終わった」検察が一転 脳障害の女児の被害を立件可能か追加捜査へ【news23】

なぜ“懲役8年”なのか…時速194キロ死亡事故 「その数字が頭の中をぐるぐる」遺族の静かな怒りと控訴審への思い

「50ccって便利だったので残念」ガソリン原付バイク2か月後に新車の生産終了へ 販売店から切実な声「売り上げに直結する重要な問題」
