3位ソフトバンクに2ゲーム差とCS進出に向け追い上げをみせている楽天イーグルス。8日からの直接対決を前にCS進出のポイントについて、野球解説者の山村宏樹さんに聞きました。
7月に15勝7敗と大きく勝ち越し4位に浮上すると、8月も勝率5割とし、じわじわと上位との差を詰めてきた楽天。その理由は。
元楽天 山村宏樹さん:
「地力があったというものが、ここに来て揃った。みんなが、調子がある程度良いのかなという所で戦えているので、ソフトバンクとかロッテが少し連敗したりとかありましたけども、イーグルスの状態が良くなってきたというのがある」

そして、夏場に入りピッチャー陣を支えてきたのは、ベテランのこの投手と話します。
山村宏樹さん:
「ピッチャー陣でいえばある程度ベテランの岸が頑張っていたりだとか、やはり真っ直ぐの切れというか春先よりも良いですし。スタミナが本人もランニングを増やしたと言っていますけども、そういうものが自信ともなって、マウンドで表現できているというのが、僕は一番。当然実力と技術がありますから精神的な支えになっているのかなと思う」
一方、打撃陣では…。
山村宏樹さん:
「バッター陣で言うと、やっぱり阿部でしょうね。すごく期待していたと思うんですよ。浅村、阿部という右の大砲というか長距離というか。チャンスに強いという阿部というのは僕らもすごく期待しますから。浅村がいてそのあと一人置いて阿部がいるとなると浅村も生きてくると思うので、非常に阿部の存在というのは大きくなってくると思う」
8日からはソフトバンクとの直接3連戦。楽天がさらに勝ち上がるために必要なものとは?
山村宏樹さん:
「先発ピッチャーでしょうね。先発が2点3点で5回6回までいければ、打線は点数を取れると思うので、取れる時に点を取る。毎回毎回ホームランは出ないですからピッチャーは1点でも少なく、余計なフォアボールを出さないとか、そういう野球の中の当たり前のことをそれを積み重ねてやっていければ必ず上の方までいけると思う。とにかく最低でも2勝1敗、今の勢いとかチーム状況で言うとイーグルスが有利。3つ勝って逆転して3位で次の週に向かいたい」

シーズン残り25試合のうち首位オリックスと7試合ソフトバンクとは8試合と上位チームとの対戦を残しています。ここからクライマックス・シリーズ進出へ底力を出すときです。8日のソフトバンク戦、楽天の予告先発は岸孝之投手です。