地下の高低差200メートルを一気に…

この先は、キャニオンルート用のトロッコ電車に乗り換えトンネルの中へ。

「黒部宇奈月キャニオンルート」は、黒部峡谷と黒部ダムを結ぶ、総延長18キロ。発電所を建設するための工事用のトンネルとして開通しました。

これを観光資源として活用するため、新たに安全対策を施し、来年6月から一般開放、これからの観光の切り札として期待されています。

続いて乗り込むのは、山の中を垂直に貫く「竪坑(たてこう)エレベーター」です。

ツアーガイド:「トロッコでは荷物を運べなかった、そこでエレベーターを当時考えられた」

急勾配で鉄道を敷くことができず、人や物資を運ぶために作られたエレベーター。高低差200メートルを一気に上ります。

エレベーターを降り狭いトンネルを進んでいくと…最初のビューポイントに到着。

この日は雲に隠れて立山連峰は見られませんでしたが、天気が良ければ国の特別天然記念物「奥鐘山」など、黒部峡谷の大自然を間近で見ることが出来ます。

記者:「これから機関車に乗り込んで、黒部峡谷のさらに奥地へ向かいます」

蓄電池機関車が進むと、窓が曇り、あたりには熱気が漂い始めます。

この先にはツアー最大の目玉であり難工事を極める原因となった「高熱隧道(こうねつずいどう)」が待っています。