コロナ禍を経て米価が回復しています。コメを出荷する各農協に全農県本部が支払う前払い金、「概算金」が決定し、今年の「ひとめぼれ」は60キロあたり1万2000円で、去年に比べて1200円、11%ほど増額されました。

全農県本部によりますと、今年とれたコメの概算金は、主力品種の「ひとめぼれ」で60キロあたり1万2000円と、去年より1200円高くなりました。

誕生から60周年を迎えた「ササニシキ」は1万2300円で、去年よりも1200円、デビュー6年目のブランド米「だて正夢」は1万3200円と、去年よりも1200円それぞれ高くなりました。

県産ひとめぼれの概算金の推移です。2021年は、コロナ禍で外食需要が落ち込んだため7年ぶりに1万円台を割り込みましたが、今年は、去年に続き2年連続で引きあげられました。

概算金は、消費者にとっては今年の県産米の価格動向を知る基準の一つで、全農県本部は「肥料などの生産コスト上昇と物価高による消費者の節約志向とのバランスを踏まえ、増額した」と説明しています。