太平洋戦争などで犠牲となった宮城県の戦没者を追悼する慰霊祭が7日、仙台市内で行われました。参列した遺族らは平和への思いを新たにしていました。
仙台市青葉区の常盤台霊園で行われた慰霊祭には、戦没者の遺族らおよそ150人が参列しました。遺族を代表して宮城県連合遺族会の高橋義雄会長が追悼の言葉を述べました。
県連合遺族会 高橋義雄会長:
「戦後78年が経過し、国民の8割が戦争を知らない世代が占める今日、戦争は風化される一方であります。故に戦争の悲惨さ、平和の尊さを実をもって体験した私たち遺族が平和の語り部として後世に伝えていかなければなりません」

日清戦争から太平洋戦争まで、宮城県出身の戦没者は4万5500人あまりにのぼります。遺族らは、慰霊碑に線香を手向け戦没者を悼むとともに平和への思いを新たにしていました。
戦没者の遺族:
「生後8か月くらいで父が出征して顔も知らないが、少しでも安らかに眠ってほしい。今後戦争は絶対にしてほしくないという思いで参加した」

「父親が戦死しているが、戦死した方が早くて私が6か月後に生まれているので、全然わからない。毎年来るが、やっぱり会いたかった」

戦没者慰霊祭は、新型コロナの影響で2年連続で中止となっていたため今回3年ぶりの実施となりました。