5日に日本の南で発生した「台風13号」は8日にも関東に接近するおそれがあり、警戒が必要です。今後の進路や大雨への備えなどについて解説します。
台風13号 週末関東接近へ 今後の進路は?
上村彩子キャスター:
現在、台風13号は南大東島の東にあり、今後、北東に進み、8日にかけて関東甲信に最接近する見込みとなっています。6日午後3時の気象庁の発表では、中心気圧1000ヘクトパスカル、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルとなっています。

國本未華 気象予報士:
この台風13号に関しては、風というよりも雨が強まるということに警戒していただきたいですね。
あと、これまでの進路よりもちょっと西寄りに変わってきていますので、関東や東海に上陸という可能性もあるという状況です。
上村キャスター:
今後、雨はどうなっていきそうでしょうか。
國本気象予報士:
7日の夜以降なんですが、太平洋側に雨雲がかかり始めまして、まだ誤差はあるんですが、8日にかけて中心にとらわれず北側の広い範囲に活発な雨雲がかかりそうです。台風がまだちょっと南にあるとしても、雨が降り始めるのが8日の午前中ということになります。

上村キャスター:
6日は各地で大雨となりました。北陸地方では石川県や福井県で大雨となり、福井・越前町では1時間に87ミリという猛烈な雨が降りました。宮城や福島で「大雨警報」が出されています。
そして、福井、鳥取、福島では「記録的短時間大雨情報」。7日の午前中にかけては、北陸や東海などで「線状降水帯」が発生する恐れもあるということです。台風13号はまだ遠く離れていると思いますが、このように日本各地に影響が出ているんですね。

國本気象予報士:
これは2つの要素があります。北陸、東北などに大雨を降らせたのはこちらの秋雨前線です。その南側に熱帯低気圧だったり台風があって、これら2つの湿った空気が前線付近に流れ込んでいるからこういった大雨になっているということですね。この前線が7日にかけて1回下がっても、また今度、南から台風が来ますので、それによって大雨のピークがもう1回やってきます。
