宮崎県延岡市の九州保健福祉大学の元助教が、不当な雇止めを受けたとして大学側を訴えた裁判で、宮崎地裁延岡支部は、雇止めを無効とする判決を言い渡しました。

この裁判は、九州保健福祉大学の元助教ら4人が、大学側から不当な雇止めを受けたとして、教員としての地位確保などを求めて訴えを起こしていたもので、このうち3人は、今年1月に大学と和解しました。

残り1人の元助教の女性は大学への復帰を目指していて、6日、宮崎地裁延岡支部の和田将紀裁判長は、「雇止めは客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であるとは認められない」などとして、大学の雇止めを無効とする判決を言い渡しました。

(原告の元助教の女性40代)
「雇止めが無効であるという判決をいただいたことは非常にうれしいことですし、一区切りついたのかなと思ってますけども。大学に戻って研究を、ぜひ続けさせてもらいたいと思ってます」

一方、九州保健福祉大学は、「判決内容を確認できていないので、コメントは差し控えます」としています。