上昇を続けているガソリン価格。きょう(6日)国が発表したレギュラーガソリンのリッターあたりの小売価格は全国平均が16週連続の値上がり、香川県に至っては過去最高値をさらに更新しました。高騰するガソリン価格に対してドライバーからは悲痛な声が上がっています。

(ドライバー)「200円に迫る勢いなので高すぎますね」「あんまり乗らないようにしています、高すぎて」

岡山市北区伊島北町にあるガソリンスタンドです。こちらの店舗での販売価格は1リットルあたりレギュラーが184円、ハイオクが195円となっていました。

きょう午後、資源エネルギー庁が公表したレギュラーガソリンの最新の小売価格は全国平均が186.5円と16週連続で値上がりです。岡山県は183.3円、香川県は過去最高値の191.2円を記録しました。

エリアのガソリン価格は今年のはじめごろは160円台でしたが、徐々に上昇を続け、香川県は4月に岡山県は7月に170円を突破しました。

(ドライバー)「今なんでも価格があがっているし、家計も中々大変ですね」「160円か150円台まで戻ったらいいなと思います」

ガソリン価格が上昇する背景には為替相場の影響があると言います。

(岡山経済研究所 吉田一成主任研究員)「欧米の方では、ガソリン価格が以前の水準に戻ってきているということですが、日本が出遅れているという点は、円安の要因が非常に強い割合を占めていると考えています」

岸田総理は先月(8月)30日、上昇するガソリン価格に対して、新たな支援策を打ち出しました。

(岸田文雄 総理)「10月中にはリッター175円程度の水準を実現したいと思っています」

支援策では、あすから段階的に石油元売り会社への補助額を拡充し、10月中旬を目途に全国平均価格をリッターあたり175円程度の水準までに抑えるとしています。

経済の専門家はガソリン価格の安定は、コロナ禍からの経済状況を改善するうえで必要不可欠だと指摘します。

(岡山経済研究所 吉田一成主任研究員)「家計の絶対的に必要な生活必需品に費やす支出の部分が圧迫されてくるのではないか、今後このガソリン価格の高騰がさらに続くということがありましたら、岡山県内の経済、特に消費の部分を冷え込ませかねない要因になってくる」

ドライバーも政府に対して悲痛な声を上げます。

(ドライバー)「公共交通機関がないところは車が必須なんで、ガソリンが必要」「安ければ安いほど…ガソリンは二重税なので、そこのところは考えてもらいたいな」

コロナ禍の経済回復の流れを止めないことが大切です。