6月に入って、天気が急変、突然の雷雨になったりする季節に。落雷があると、家のパソコン、オーディオなどが壊れてしまうので、注意が必要です。リモートワークの広がりで、家もオフィス並みに対策が必要となってきていますが、そうした中、新しい落雷対策が広がっているので取材しました。
■挿すだけでOK!家庭でプロ並み落雷対策
家庭で簡単にパソコンなどの家電製品を守るにはどうしたらいいのか?実は5月から、簡単だけど機能はプロレベルという落雷対策グッズが新発売となっています。その名前は「サンダーブロッカーPro」。どんなものなのか?製造販売する株式会社昭電の事業推進部、向井雅兼さんに伺いました。

――どんな商品ですか?
株式会社昭電 向井雅兼さん:
「サンダーブロッカーProシリーズ」は、オフィスやご家庭のパソコン、そしてネットワーク機器、テレビ家電などを、雷の被害から守る製品です。電源コンセント用、LAN用、テレビ用の3種類があります。
――どんなふうに使うのでしょうか?
株式会社昭電 向井雅兼さん:
電源コンセント用の製品は、刃の部分を、OAタップなどに挿すことによって、OAタップの他の口のところに挿してある家電製品を守れるというものになっています。一般的な落雷の被害というのは、近くに落雷が発生した時に「誘導雷」というものが起こるんですけれども、その誘導雷の雷のエネルギー程度であれば、雷の被害から守ることは可能です。
――発売後の評判はいかがでしょう?
株式会社昭電 向井雅兼さん:
働き方の変化によって、テレワーク、シェアオフィス、動画配信と、安全性の高いパソコン、ネットワーク環境というものが必要になってきておりますので、こちらの需要も、今後、ますます高まってくるのではないかなと感じております。

サンダーブロッカーProは、電源コンセント用、LAN(ケーブル)用、テレビ(のアンテナケーブル)用の3種類。電源用は、家電の電源ケーブルのように2本の歯が出ていて、それを電源タップに挿すだけです。

落雷で、高い電流が流れてきても、サンダーブロックが電圧を下げて、電流を逃がす仕組みとなっています。
落雷では、LANやアンテナケーブルにも高い電流が流れますが、そちらは、LAN用、アンテナ用を、ケーブルの間にかませることで、同様に、電圧を下げて、機械の故障を防いでくれます。

実は似たような商品は、昭電からも、他社からも、以前から発売されていました。ただ、それらは「JIS規格」を満たしていないものでした。
今回は、JIS企画を満たし、大規模なオフィスや工場などで、従来は工事して設置していたような高いレベルのものが、「家庭で、挿すだけでOK」という形で売り出され、人気になっているそうです。
価格は、ものによって様々ですが、19,000円~34,400円。ややお高いですが…今は、家や小さなシェアオフィスで働く人も多く、ニーズがあるようです。