車からの視線の先にいた女性は橋の欄干に立っていた。「ただごとではない」そう思った男性は自然と体が女性の元へと向かった。
7月24日午前11時前、大阪府貝塚市内に住む射場隆さん(60)は市内の海辺を車で走行していました。すると、射場さんの視線の先にある女性が。女性は橋の欄干から足を出し海に飛び込もうとしていました。
「これは明らかにおかしい」そう感じた射場さんは一旦その場を通り過ぎたものの、Uターンして現場に戻りました。さらに、「一人だけでは助けられないかもしれない」そう考えて近くに住む友人の磯田尊志さん(68)に電話し協力を求めました。
2人はすぐ女性に「とりあえず降りておいで」と説得。その時、女性は無表情で声を出すこともままならない状態だったといいます。しかし、約10分間にわたる説得の甲斐もあって、女性は橋の欄干から降りました。
それでも、「生きていてもしょうがない」などと話していたことから、2人はとっさに役割分担をして磯田さんが警察に通報。射場さんは「若いのにどうしたの」などと女性の話を聞いて説得を続けました。そしてその後、警察官が到着。女性は一命を取り留めました。
9月4日、射場さん、磯田さんの2人は橋から飛び込もうとしていた女性を助けたとして、大阪府警貝塚署から感謝状が贈られました。
射場さんは「あの時は無我夢中で女性を止めないといけないと思って行動した。女性には『生きていればいいこともあるよ』と伝えたい」と話していました。
大阪府警貝塚署は「悩み事は抱え込まずあらゆる機関に相談してほしい」としています。














