9月1日は防災の日です。明日起きても不思議ではない地震、その地震の備えについて、気象予報士で防災士でもある吉田篤さんに教えていただきます。

※防災士 吉田篤さん
「防災は家から始まると」いうことでお話を進めたいと思います。まずは「家具の転倒防止」です。もう最優先にしていただきたい。まずは身を守ること。揺れている間、命を繋ぐことにありますよね。地震対策の第一歩です。
じゃ、どこから手をつけたらいいですかということですけども、クイズです。家の中で真っ先に対策をしてほしい場所はどこだと思いますか?

答えは「寝室」です。寝てる間に地震が来たら、おさえられますかってことですよね。ですから皆さん、今日は眠りにつく前に、横になった状態で周りを見渡して、落ちてくるものとか、倒れてくる家具はないでしょうか?あったら、それが初めに手をつける対策ということになります。

寝室になるべく家具は置かない。どうしても置くんであれば、できれば低い方がいいよということです。また、出入口をふさがないように、常に倒れないように移動させるとか、あとは固定ですよね。突っ張り棒やL字金具、この二つを使うとより有効です。まず、寝床の防災対策をお願いいたします。

こちらの写真をご覧ください

東日本大震災から2日しか経ってませんけども、このように、お店からもう食べ物やいろいろなものが姿を消しました。それまで、家庭での備蓄というのは3日間と言われていたんですけども、この東日本大震災を受けまして、目安は1週間ぐらい、できれば10日というような状況になりました。

「ローリングストック」循環備蓄について

まずは多めに購入します。それを普段から普通に食べます。なくなったら補充します。この補充と消費を繰り返していくというのが「ローリングストック」です。

賞味期限の近いものから食べてって、減った分を補充していくと無理なく、一定の備蓄ができるということになります。備蓄するというと、アルファ米の長期間持つものとか、乾パンとかって考えがちですけど、普段皆さんが大好きなものを食べる、こういうことなんです。