今年は猛暑の影響で早生品種の「こしいぶき」の稲刈りが早まり、JAえちご中越では例年より4日程早い先月下旬から品質検査が始まっています。

品質検査員は、穀刺(こくさし)と呼ばれる器具でコメ袋から新米を採取し、粒の形・色・水分量などをチェックします。
9月1日には「こしいぶき」の他にも「つきあかり」や「わたぼうし(もち米)」など合わせて261トンを検査しました。

「ここまで白いコメが多く出るっていうのは、暑さと水不足による栄養失調と生育阻害があってこうなったんじゃないか」
成熟したコメは本来なら綺麗な飴色になっているはずですが、この日採取された「こしいぶき」の中には、高温障害のために実まで栄養が行き届かず、白色に変色しているものがみられました。

「こしいぶき」の例年の1等米比率は8割なのですが、1日の検査ではおよそ9割が2等米という結果となりました。
7月下旬から続く猛暑の影響による“高温障害”が原因とみられています。

【JAえちご中越 経営管理委員会 吉田文彦会長】
「高温障害が出て、太りが悪いとか、見た目の検査で格落ちする部分がだいぶ出た状況。天候が悪かったわけではないので食味には期待は持てると考えております」
JAえちご中越では11月下旬までにおよそ8万6000トンの品質検査を行う予定です。
