食べると死に至ることがあるうえ、触れただけで皮膚がただれる恐れがある毒キノコ、カエンタケが今年も山梨県山中湖で確認されました。

県は見つけても絶対に触らないよう呼びかけています。

カエンタケは、赤い棒状で炎のような形が特徴の猛毒のキノコです。

食べると死に至ることがあるうえ、触れただけで皮膚が炎症を起こすおそれがあります。

7月下旬、「東京大学 富士癒しの森研究所」が所有する山中湖村の森林で生息が確認されました。

この森林での確認は4年連続です。

カエンタケは、主に倒木や枯れた切り株の周辺に生息します。

県内ではナラが枯れる被害が拡大してることから、県の研究所はカエンタケの生息範囲の広がりを懸念しています。

県森林総合研究所 専門員 大澤正嗣博士:
南から病気が入ってきて、甲府盆地のあたりまで被害が広がっている。ナラの枯れ木が目立ってきているので、そういったところ(根元)にカエンタケも時々出ている。

またカエンタケは、時間が経過すると色が白っぽく変化するため、他のキノコと見間違えるおそれもあるということです。

県森林総合研究所 専門員 大澤正嗣博士:
山で見つけた場合は近寄らないのが一番だと思う。もし民家で見つけてカエンタケだと分かった場合は、ゴム手袋をして土に埋めてしまうのが良い。

今年は都留市でもカエンタケの生息が確認され、県などは見つけても絶対に触らないよう呼びかけています。