福島第一原発の処理水放出が始まった後、福島県産の海産物は、首都圏でどう受け止められているのでしょうか。東京の鮮魚店で聞きました。

浦部智弘アナウンサー「東京の鮮魚店です。こちらでは、処理水放出後もヒラメやスズキなど常磐ものが並んでいます」

都内に9店舗ある鮮魚店「サカナバッカ」では、常磐ものを含む全国各地の新鮮な魚を扱っています。

サカナバッカ 山本久美恵さん「お客さまのなかには、福島県産を探しに来る人もいて、福島の漁業者を応援したいので購入するという声もいただいている」

首都圏では、福島の漁業を応援する動きがある一方で、「様子を見たい」という声も聞かれました。

神奈川の大学生「(食べることに)抵抗はないし、不安も特にない。買って食べて、しっかり安全だよと証明できたら良いと思う」

都内に住む70代女性「全面的に100%否定するとか拒絶するとか、そういう気持ちはないがちょっと様子を見たい」

サカナバッカでは、風評を懸念しつつも、直接、県内の漁業者と話し、これまで示されている科学的な根拠や福島独自の自主検査の動きなどから、これまで通り販売を続けています。

サカナバッカ 山本久美恵さん「持続可能な水産業のために、当社としても微力ながら力になりたい、応援する気持ちで販売を続けている」

サカナバッカでは、9月8日から県産の水産物を応援するフェアも行う予定です。