イギリスの諜報機関(MI6)が、「プーチン氏は"影武者"をつかっており、すでに"死亡している可能性"も否定できない」といった分析をしたと、英メディアが報じました。“死亡説”や“影武者説”を報じた狙いは?そもそも、報じられた内容に信憑性はあるのか?専門家を交えて解説していきます。
■プーチン氏“死亡説”や“影武者説”欧米メディアが報道 狙いは?
井上貴博キャスター:
これまでもウクライナ情勢について、情報戦が続けられていたわけですが、より踏み込んだものが出てきました。イギリスの諜報機関(MI6)が「プーチン大統領はすでに死亡し、“影武者”が代わりをしている可能性がある」といった分析をしたと、欧米メディアが報じたのです。また、日本でも大きく報道された5月9日に行われた戦勝記念日のときの演説すら、“影武者”が投入されていた可能性があるとも報じています。
その他にも、「最近のメディア出演に関しては事前に録画されたものかも」「すでに死んでいるか知ることは不可能だ。しかし、プーチン大統領は過去に体調が悪い時“影武者”を雇っていたと言われている」などとも報じられていますが、具体的な情報がどこから出てきたのかは、あまり定かではありません。
一方、アメリカのニューヨーク・ポストは、「予定されている手術で、プーチン大統領は最大10日間ほど公務を離れることになる。すでに“影武者”が待機している」と、亡くなったというよりも、これから大規模な手術が予定されているのではないか、また、それを見越してすでに“影武者”が待機していると報じています。
これらの“死亡説”や“影武者説”といった、欧米メディアの報道について、ロシア政治に詳しい慶應義塾大学の廣瀬陽子教授は、「死亡説・影武者説は、ロシア国民に向けたものだと思う。国民に不安や混乱を与える事で、プーチン政権の弱体化を狙った情報戦だと考えられる」としています。