29日、佐賀県の養豚場で家畜伝染病の「豚熱」に感染した疑いがある豚が確認されました。
これを受け、宮崎県は、30日、緊急防疫会議を開きました。

豚や野生のイノシシがかかる家畜伝染病の豚熱は、強い伝染力と高い致死率が特徴で、29日、佐賀県の養豚場で感染した疑いのある豚が確認されました。

これを受け、県は、30日、自治体や畜産関係者を集めた緊急防疫会議を開きました。

会議にはオンラインを含めおよそ100人が参加。
県の担当者が、国内の豚熱の発生状況や佐賀県の事例、そして、県内での今後の対応を説明した後、参加者に防疫の徹底を呼びかけました。

(宮崎県家畜防疫対策課 坂元和樹課長)
「同じ九州で疑い事例が確認されたということで非常に危機感を持っている。関係団体と連携しながら、発生させない、侵入させない対策というのを取り組んでいきたいと考えています」

(JA宮崎経済連養豚課 斉藤周平課長)
「(農場の)防護柵に破れがないかとか、野生動物が侵入してくる隙がないかといったようなことを、農家さんとともに啓蒙していくというのが大事かなと思っている」

県によりますと、県内の養豚場で最後に豚熱が発生したのは1980年だということです。

佐賀県の養豚場での感染疑い例が確定となれば、九州での発生は1992年の熊本県以来だということです。