技術は日々、進歩しています。
上田市で、自動運転の電気バスを公道で走らせる実証実験が始まりました。
田園風景の中を走る自動運転の電気バス。
車内にはハンドルやアクセルがありません。
代わりに実験中は運転手が常に監視し、緊急時にはコントローラーによる手動操作に切り替えます。
高精度のGPSによる位置情報や複数のセンサーによって自動運転が実現しています。
最高速度は時速18キロですが、一般の自動車とともにおよそ1キロの道のりを走りました。
実証実験を行ったのは、上田市の計測機器メーカーのHIOKIで、自動運転の電気バスの導入支援などを手がける横浜市のマクニカが協力しました。

HIOKI岡澤尊宏社長:
「日本の脱炭素に向けた歩みが遅い、少し危機感として感じていまして、そのことを嘆いているよりは、実際の最先端の技術はどう進化しているのか全社員が知って、技術進歩のお手伝いをより加速できればいいかなと」
社員が最新の技術にふれることで、脱炭素の推進や高齢化問題の解決といった新たなビジネスにつなげるのが狙いです。

実験は、29日から数日間、本社周辺の公道で実施され、一般の人が体験できる日も設けられています。
地元の自治会長関尾修一さん:
「思ったより快適スムーズな感じがして、これがこの地域でも運行されるようになれば地元としてもうれしいかな」
実験には上田市のほか、地域の公共交通も参加していて、二酸化炭素の排出量削減につなげていきたいとしています。














