イヤホンで耳を塞ぐのは、1つの音に集中するため
毎日の食事を作るのは、岡田さんの役割です。
(岡田さん)
「耳ふさいでいていい?イヤホン」
イヤホンをしながら料理をするのにも、ワケがあります。

(岡田さん)
「“聴覚過敏”に入るのだと思うが、喋っている声、おもちゃの音、(周囲が)何をしているのか気になって、結構(料理を)焦がしたり、火をつけっぱなしにしたりとか危ないことが増えていて」
人より周囲の音が大きく聴こえる“聴覚過敏”。これもADHDの人にみられる特性の一つで、イヤホンで音楽を流して、一つの音に集中することで気が散るのを防いでいるのだそうです。
(岡田さん)
「(Qこういう中で話をするのは?)結構しんどい、音がすごい。聞き取りと、こっち(子供の声)の音と自分の声で、耳の中でガーっと音が反響している状態」

(岡田さん)
「彼(長男)も自閉スペクトラム症と3歳の時に診断されています』
かつては発達障害が原因でこんな問題がありました。
(岡田さん)
「(長男は)寝なかった。寝ないのが辛かった。1歳の時くらいから朝8時に起きてお昼寝なしで明け方の3時4時まで元気なんですよ。訴えていることもわからないし、こっちも毎日朝まで頑張って起きて…」
なかなか眠りにつけない“睡眠障害”は、発達障害の子どもにみられる特性の一つ。当時、夫のサポートもありましたが岡田さんは過酷な育児に疲弊し、産後うつになったといいます。
(岡田さん)
「どうすることもできなかったので(夫婦で)もがいていた。何をしたら正解なのかもわからなくて…」

どの家庭にもある子育ての苦労。しかし、発達障害が原因でその大変さは何倍にもなることもあるのです。