「浴室内突然死」という言葉をご存知でしょうか?入浴死とも呼ばれ、急激な温度変化による血圧の変化で脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こすものです。
鹿児島県内では毎年およそ200人が亡くなっていて、この入浴死を減らそうと、気温と入浴の危険度を3段階で予報しようという研究が始まっています。
浴室内突然死=いわゆる入浴死について研究しているのは、鹿児島大学大学院・法医学分野の林敬人教授を中心とするチームです。
県内で2006年以降、入浴中やその前後に脳梗塞や心筋梗塞などで亡くなった人を示したグラフです。年間およそ200人が亡くなっていて、14年間の死者は2689人にのぼっています。その数は交通事故による死者のおよそ2.5倍です。
県警からのデータ提供を受けた林教授らが、入浴死について県内19の地域ごとに統計解析したところ、冬場に気温が低い日や、一日の寒暖差が大きい日に死亡するリスクが高くなることが分かりました。
暖かい部屋から寒い浴室に移動する際、急激な温度変化による血圧の変化で、失神したり不整脈を起こすことなどが要因と考えられるということです。
この統計データやMBCウェザーセンターが発表する予想気温をもとに、鹿児島大学大学院とMBCは共同で入浴時におけるリスクを「警戒」「注意」「油断禁物」の3段階で発表する予定で、今年の冬からテレビやラジオで伝えられるよう検討しています。
(鹿児島大学大学院・法医学分野 林敬人教授)「鹿児島県で死者を減らすという成果を得られるかどうか。アラートを鳴らすだけではなく、いい成果をもたらしてくれるのかを継続的に研究していきたいと思っているし、その結果をもって日本全国に展開していければ」
鹿児島大学大学院によりますと、10年以上かけた地域別での入浴死に関する研究は世界初とみられ、その研究結果がアメリカのオンライン学術誌に掲載されるなど、高く評価されています。
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