物価高の歯止めとなるのでしょうか。9月分の電気と都市ガスの料金が値下がりとなります。ただそれ以降の料金については政府の対応次第となりそうです。
電気料金については、北陸電力の家庭向けの契約者が多い「規制料金」はモデル世帯における9月分の請求が6121円と前の月に比べて239円安くなります。

この傾向は北陸電力だけでなく大手電力会社10社中8社が9月の請求分は前の月より安くなる見込みです。

この背景には燃料費の価格の低下があります。ここ3か月の貿易統計実績では石炭は10%以上価格が下がり1トンあたりおよそ3万5000円で液化天然ガスも7パーセントほど下がっています。

そのため、液化天然ガスを原材料とする都市ガスも値下がり。日本海ガスは標準家庭における9月分の請求は5688円で前の月と比べて118円安くなるとしています。ガス料金は国の補助金もあり8か月連続で値下がりしているということです。


ただ、物価高対策として政府が実施している電気とガスの補助金を巡っては10月請求分から補助額が半額となり11月請求分からは補助がなくなるとされています。

北陸電力や日本海ガスは政府の補助がなくなれば料金を値上げする可能性もあるとしています。

こういった背景もあり、政府は電気とガス、それにガソリンも含めて補助金制度の延長を検討。秋以降のインフラ料金は政府の動向次第となりそうです。
