進路を一方に譲ったり、離反したり、台風同士は複雑
④時間待ち型:これは一方の台風が進んでいくのを待って、先に進んでもらってから、もう一つの台風が遅れて移動していく。「先輩お先にどうぞ」という感じかもしれません。

⑤同行型:これは台風が一緒になって進んでいく、並んで同じ方向に進んでいく。肩を組んで進む仲間かもしれませんね。

⑥離反型:まるで反発し合うように一つの台風が東へ、もう一方が西へ、磁石が反発し合うみたいにして離れ離れになっていく。

こんな感じで、台風が影響しあうのが「藤原の効果」というものです。ただし効果は、どれか一つに必ずしも当てはまるわけではなく、台風の発達に伴って、関係性が変わって複数の型を示すことも多くあります。また台風は、気圧の谷とか、高気圧とか、偏西風とかいろんな影響を受けますので、単純に藤原の効果だけで進路が決まるわけではないので、「藤原の効果のどれに当てはまり、どう動きます」とはっきり説明することはできません。でも一つ確実に言えることは『二つの台風が近くにあるときは、思わぬ動きを台風がすることがあります』ので、進路が複雑になるかもしれない、要注意だと思っておくことは必要だと思います。