原子爆弾の悲惨さを学ぶ会が長野市で開かれ、長崎県の男性が、被爆した祖父の体験を語りました。

長野市で開かれた被爆体験を聴く会には、市内を中心におよそ70人が参加しました。

講演には長崎の原爆で妻と子ども3人を亡くした後、千曲市の高校で教諭を務めた、俳人・松尾あつゆきの孫・平田周(ひらた・しゅう)さんが招かれ、祖父の日記を元に、原爆の悲惨さなどを語りました。

(平田周さん・日記の朗読)「2人の死体を庭先に寝せて布をかぶせておく。4歳と1歳の兄妹2人、地べたに寝せたまま放っとくより仕方ない悲しさ。ただ子ども本位に暮らしてきた生活全て根底から覆された」

平田さんはひとりでも多くの人が原爆による被害の実態を知る必要があると訴え、参加者にはあすから、語り手になってほしいなどと話していました。