今回私たちは南九州市知覧町へ足を運びました。
知覧特攻平和会館へ向かいます。
入り口へと続く参道には桜の木が植えられています。

西原「鹿児島で生まれ育ち、また航空従事者としても忘れてはならない歴史です。」
中山「いま私たちが平和な空を飛べていることに感謝し、『特攻』の歴史について改めて胸に刻みたいと思います。」
西原「展示室に展示されている機体や映像、特攻隊員ひとりひとりの写真や、家族や婚約者に宛てた手紙などを読むと、改めて戦争の悲惨さを思います。そして、国や愛する者のために特攻という命令を受け入れた隊員の心情を思うと胸が詰まります。平和の尊さを強く思いました。」
中山「今の私たちより若い、現在の高校生から大学生ほどの年齢の人たちが時代に翻弄された現実はとてもつらく、二度と繰り返してはならない歴史です。
愛する家族に想いを馳せながら戦場に飛び立つ特攻隊員、そして見送るしかなかったご家族のことを思うと涙が止まりませんでした」

敷地内にある観音堂に参拝し、『平和の鐘』を鳴らして平和への思いを新たにしました。

私たちが普段仕事をしながら見ている空と、特攻隊員の方々が見ていた空。それは、全く違うものなのかもしれません。
かつて特攻基地があった場所は、いま広い台地に茶畑が広がり、住宅が建っています。平和そのものの風景です。 私たちは、隣接している『知覧茶屋』を訪れました。
知覧茶屋は、当時、特攻隊員の面倒を見て”特攻の母”と呼ばれた、鳥濱トメさんが営んでいた「富屋食堂」の味を受け継いでいるお店です。
ここで知覧茶を使った「茶そば」をいただきました。 茶そばは、そば粉に抹茶を練りこんで打ったおそばです。

西原「お茶が練りこまれていて麺もきれいな緑色。ほのかにお茶の香りがします。」
中山「そして、お水の代わりに冷たいお茶がいただけるんですね。さすが、お茶どころです。水出しで、とても美味しいです。」
お店をあとにし、『富屋食堂』があったふもとの街を目指して、坂道を下っていきます。当時、出撃を前にした特攻隊員たちが歩いた道です。