食べ物を中心に「モノ」の値上がりが続いていますが、旅行など「サービス」の値上がりが本格的に波及してきました。背景の一つがインバウンド需要の増加です。
コロナ禍が落ち着いてから初めての夏休み。東京・銀座には、多くの外国人観光客の姿がありました。
外国人観光客
「買い物しにきた。おいしいものも食べたい」
「家族におみやげを買いたい。ユニクロにも行きたい」
外国人観光客の増加に消費の現場からは嬉しい悲鳴も…
高島屋企画宣伝部 手塚義則担当部長
「特に今の円安傾向で、インバウンドの客が非常に多く来日されている」
インバウンドの売り上げは去年と比べて2倍以上に。客数はコロナ前には及ばないものの、円安などを背景に高級な商品が選ばれやすく、購入単価が上がっているためで、高級ブランド品や化粧品などが特に好調だといいます。
きょう発表された7月の百貨店売上高。免税品は313億円とコロナ前を大きく超えました。入国制限の終了に加え、円安がインバウンド需要を後押しした形です。
こうしたなか、顕著になってきたのが、宿泊代などのサービスの値上がりです。きょう発表された8月の東京23区の消費者物価は2.8%上昇。このうち一般サービスは2.3%上がり、29年ぶりの上昇幅を記録しました。
「ホテルに泊まった時に以前なかったホテル税を払わないといけなかったり。日本全体がそうなってきているのでしょうがないなと思いながらも、でもやっぱりこれ以上(物価が)上がったらちょっときつい」
人件費がメインとなるサービス物価は一度上がると下がりにくいとされ、輸入品の物価上昇につながる円安も進んでいて家計の負担増は長引きそうです。
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