◆「代行を待ちきれず運転した」利便性がカギ

飲酒運転の撲滅に向けてより活用が期待されるのが代行運転サービスです。沖縄の企業が開発した代行運転の配車アプリは位置を指定すれば10分程度で車が到着します。福岡県は沖縄に次いで全国で2番目に代行運転の業者が多く、利用しやすい環境が整っています。

開発したAlpaca.Lab・棚原生磨代表「下げ止まりの現状が長く福岡でも続いていると思います。さらにもう一段階下げるには、具体的に減らすために、運転代行を使うことが非常に大きなポイントになる」

警察によると飲酒運転で検挙された人の中には「代行運転を待ちきれずに自分で運転した」と話す人もいるということで、こうした配車アプリの活用も期待されています。
◆最愛の人を亡くした遺族の思いは変わらない

中央警察署で警察官の前で講演したのは大庭茂彌さんです。今から24年前に飲酒運転の車による事故で次女の三弥子さん(当時21)を亡くしました。

大庭さん「なんでうちの娘たちが飲酒運転の車にぶつけられて3人も亡くなるのかと憤りを感じていた。加害者を作らない世の中を作っていかないと娘の死が無駄になるのではないかという考え方に変えた。遺族としての思いを生涯伝え続けていく」
警察官の前で強い決意を示しました。

大庭さん「やはり飲酒運転というのは犯罪やからね。酒は楽しく飲んで、絶対にハンドルを握らないっていう社会を作っていかないと。ああ、やっぱり飲酒運転ってだめだ」って理解してもらえればそれが一番いいと私は思っています」

悲惨な事故を二度と繰り返さないために。飲酒運転をしない、させない、見逃さないという気持ちが何より大切です。














