東京電力福島第一原発の処理水放出が始まったことを受け、香港の日本総領事館前では2日連続で抗議活動が行われました。

日本時間のきょう正午ごろ、香港の日本総領事館前で処理水の海洋放出に対する抗議活動が行われ、十数人の参加者らが日本政府に対し、「国際社会の反応を無視した」と批判しました。

日本総領事館前ではきのうも政治団体が主催する抗議活動が行われていて、参加した漁業関係者らが海洋放出をしないよう訴えました。

香港政府は処理水の海洋放出を受け、きょうから東京や福島など10の都県の「水産物の輸入を停止する」としています。

一方、中国・上海では…

上海市民
「これからは水産物は食べないかも。(日用品も)慎重に検討するし、少なくとももう日本に旅行は行かないわ」
「庶民としてはちょっと食事に気をつけるしかないけど、生活を大きく変える必要はないと思います」

上海の日本料理店では、中国が税関での検査を強化した先月中旬以降、日本の鮮魚が手に入らなくなりました。主に中国の魚を代わりに仕入れていますが、価格が2、3割上がったほか、同じ味を出すことはできず、メニューを減らすなどしてしのいでいます。

上海の日本料理店店主 谷口義忠さん
「日本の魚を日本人の料理人として使うことに意義があると思っていましたので…」

処理水の海洋放出が実際に始まったことで、仕入れの問題に加え、客足が遠のくのではないかと不安を感じているそうです。

上海の日本料理店店主 谷口義忠さん
「これからですよね、どういう形で変わっていくのか。ちょっとまだ何とも言えないのでわからないですが、非常に不安です」