沖縄が35℃を上回らない理由とは?

1つ目は、沖縄は海洋の影響を強く受けた海洋性気候であるということ。
気温の変化が小さく、海に囲まれているため海風によって熱がたまりにくい状況にあります。
2つ目は、フェーン現象の影響が小さいこと。
フェーン現象というのは空気が高い山を上る時に雨を降らせることで、山を下りてくるときにもともとの気温よりも高くなるという現象です。高い山が多い本州ではこのフェーン現象で高温になることが多いですが、沖縄の場合は高い山がないのでその影響が小さいと言えます。
3つ目は、沖縄はコンクリートで覆われた面積が小さいため『ヒートアイランド現象』の影響を受けにくいことなどがあげられるといいます。
では、なぜ沖縄=暑いのイメージがあるのか。それは気温25℃以上の夏日の数が多いことがあげられます。

主な都市の2022年の夏日(※30℃以上の真夏日も含む)の数をみてみると、札幌76日、仙台98日、金沢126日、東京149日、名古屋155日、大阪155日、広島151日、松山145日、福岡158日となっています。一方、沖縄県(那覇)では12月4日にも26.1℃を記録するなど、なんと228日が夏日。実に一年の7割以上の日が25℃を超えているのです。
このように、暑いけれども暑すぎない日が多いことが沖縄の気候の特徴なのです。
データから見ると、意外にも夏場の沖縄は本州に比べて過ごしやすいかもしれませんが、一方で湿度は高く、熱中症のリスクも高くなっています。観光で訪れる際には、水分補給をしっかり行うなど体調管理には気を付ける必要があります。