2023年の最高気温が最も低かった都道府県は?

軒並み各地で37℃超えの日が複数回確認されているほか、最北端の北海道でも最高気温37.1℃を記録。一方、“避暑地”と話題の沖縄は西表島で記録した35.2℃が最高気温で、なんと全国で最も最高気温が低かったことが分かりました。しかも35℃を超える猛暑日はこの1日のみでした。

実際に観光客に地元との気温の違いを聞くと。

東京からの観光客
「東京のほうが全然暑い。地面の照り返しとかも向こうはきついけど、こっちはそんなでもない。バカンス気分にきて涼しいとか得した気分」

新潟からの観光客
「新潟なんて39℃とかですよ、本当に外に出られないから。こっちはジメジメしている感じで湿気が高いけど、風もけっこう強く吹くし、旅行気分もあるけど、楽しめる気温って感じ」

10数組の観光客に話を聞いてみたところ、地元で感じる気温もやはり『沖縄の方が涼しい』の一択でした。

今年が特別なのでしょうか?気象庁のデータで過去30年間の気温をさかのぼると、沖縄(那覇)で観測された最高気温は2001年8月9日の35.6℃。猛暑日となったのは2017年に2日、2001年・2003年・2006年に1日ずつと、35℃を上回ったのは30年間でわずか5日しかありませんでした。

それに対して東京都(千代田区)では30年間で160日記録していて、今年だけでも8月23日までに21日にのぼります。また8月23日に36.3℃を記録した北海道(札幌)は、過去30年で猛暑日は8日となっていて、猛暑日の数は全国で沖縄が最も少ないことが分かりました。

ではなぜ沖縄は35℃を上回らないのでしょうか。松澤気象予報士によると、沖縄で猛暑日になりにくい理由は3つほど考えられるといいます。