福島第一原発の処理水の放出をめぐり、原子力規制委員会の山中委員長は23日、「廃炉の重要なステップのひとつ」と認識を示しました。

原子力規制委員会 山中伸介 委員長
「処理水の占めておりますタンクの敷地の面積というのは、極めて大きなものでございますし、この処理水の海洋放出というのが、福島第一原子力発電所の廃炉の重要なステップのひとつであるという認識」

山中委員長は23日午後開かれた定例会見で、福島第一原発の処理水の放出について「重要なステップ」と述べたうえで、「技術的に何か問題が起これば私どもの責任だ」と認識を示しました。

原子力規制委員会は、処理水の放出は「科学的・技術的に見て安全上、極めて問題の少ない方法」としています。

一方、2013年に当時の委員長が「処理水の海洋放出は避けられない」という見解を示してから10年経っていることについて、「問題の社会的な影響の大きさを考えると、時間をかけて様々な関係者に理解を得る必要があった」とコメントしました。

原子力規制委員会は、放出が始まった後は周辺の海水を分析するなどして国内外に正確な情報を発信していくとしています。