日大アメフト部をめぐる薬物事件で2度目の家宅捜索が行われました。捜査のポイントを説明します。

日大アメフト部で何が?2度目の家宅捜索

南波雅俊キャスター:
2度目の家宅捜索までの経緯からです。

8月3日に日大アメフト部の学生寮に1度目の家宅捜索が行われ、5日に北畠成文容疑者が覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕されました。

そして、8日に日大が会見を行いました。この時は、逮捕された部員以外の薬物使用について「現時点でそのような事実は把握していない」と大学は答えました。

ただ、22日に学生寮に2回目の家宅捜索が行われ、別の部員数人も共同で大麻を所持した大麻取締法違反の疑いが持たれている状況です。

元警視庁刑事の吉川祐二さんが気になっているポイントは「家宅捜索のタイミング」です。1回目が8月3日、2回目が8月22日だったということ。吉川さんは「19日間もあれば証拠隠滅もできる。捜査が難航する可能性もある」と見ています。

ホラン千秋キャスター:
時間も空いていますし、2回目の家宅捜索で一体何が出てくるのかは注目ですが、大学側としては調査の中で「部として行われていたものではない」という調査結果を報告していますが、教育機関ができる調査の限界と捜査機関が行える調査の力に、どんな差があると思われますか。

元警視庁刑事 吉川祐二さん:
ものすごい大きな差があります。学校の中で調査をすると、あくまでも任意です。任意の中でも、相手に対していろいろと事情を聞くというレベルです。しかし、警察が入った時は、調査であってもポイントをついて、どんどん聞いていきます。
大学側で8月8日の会見で27人に聞いたけども、全く出てこなかった。これはやむを得ないのかなという気がします。