日本と海外とを結ぶ国際線が続々と再開されています。きのう(21日)発表されたのは、9月後半の高松―上海線の再開です。

岡山でも今年3月には台北線、2週間前には上海線が再開、観光地のインバウンドの様子はどうなっているのでしょうか。倉敷美観地区で取材しました。

岡山県内でも人気の観光地・倉敷美観地区です。

(台湾からの観光客) 「大原美術館に行く予定です」
(カナダからの観光客)「日本に来るのを3年間待ちました」

アジアやヨーロッパなど各国からの観光客が、朝から訪れています。そんな中、特に最近多い客というのが…。

(観光川船 船頭)
「日本人よりも、外国人の方が多い日もあります。台湾の方が多い」

(人力車 車夫)
「とても多いですね。台湾の方が半分ぐらい占めているかなと思います」

観光庁によりますと、岡山県の今年5月の外国人宿泊者数は、台湾人が全体の23%と最も多くなっています。この理由として考えられるのが、今年3月の台北線の再開です。搭乗率は9割を超えているといいます。

一方で、8月4日に再開した上海線。コロナ前は、宿泊者数が2番目に多い中国でしたが、現在はまだインバウンドの割合が低いのが現状です。再開した上海線の搭乗率も65%と今後、利用客の回復も期待されています。

中国政府は、コロナや国際情勢から海外への団体旅行を長らく停止していました。しかし、今月10日に日本への団体旅行も解禁され、旅行会社はさらなる中国客の来日を期待しています。

(手焼きせんべい杏・平松忍さん)
「せんべいを買って帰って、自国で『よかったよ』って言ってもらって、また次の観光の方に買って帰ってもらえたら一番うれしいですね」

国際線の再開とともに、徐々に回復しつつあるインバウンド。長く冷え込んでいた旅行産業や人的交流ですが、観光地や行政は、おもてなしの準備に忙しい日々が続きそうです。