中部電力やJAなどが協力して、長野県特産のトルコギキョウを病害から守る新たな栽培方法の研究が伊那市で進められています。


いま、収穫のピークを迎えているトルコギキョウ。

長野県が全国トップの生産量を誇る特産です。

しかし、ここ数年は土壌から感染する病害によって花が枯れてしまう被害が相次いでいます。

生産者 伊東雅之(いとうまさゆき)さん:
「植えたら枯れていく。咲かなかったら植える意味もないくらいかなり大変な状況だった」

そこで、地域農業の課題解決に取り組む中部電力が、JAと協力し、地面から40センチほど離して育てる「隔離栽培」の研究を行っています。

土壌の消毒が不要な「隔離栽培」は環境にも優しく、今年は、病害でここ10年育たなかった品種が花を咲かせるなど、一定の成果が出ているということです。

中部電力電力技術研究所 鈴村素弘(すずむらもとひろ)さん:
「環境に優しい切り花を作るという技術を確立して、この地域の切り花産業を盛り上げていきたい」

今後、生産性の向上や、ほかの花への適用も研究していきたいとしています。