大谷さん「世界に通用する“BOUSAI”を築き上げたい!」

ー大谷さんはどうですか。

(大谷さん)
そうですね、中高生会の活動としては今後も黒潮町との交流だったり、バングラデシュとの交流とか続けていくんですけど、私個人の将来を考えてみたとき、私は今回のネパールでの研修で「防災」というのにすごく興味を持って参加していて、「防災」を一つの柱として研修に伺いました。

やっぱり今までは「日本の防災を世界に広めたい、その文化を世界に広めたい」という思いだけでやってきたんですけど、ネパールに行ってみて「その地域で必要なことだったり、日本の防災だけを押し付けるのでは、その地域の本当の避難ができるのか」っていう問題には繋がらないと思いました。

なので「その地域に特化した独自の防災」を考えることによって、日本の防災文化をもっと発展させたり、そういうギブアンドテイクの関係じゃないですけどそういうのが生まれてくるのかなって思ったので、「防災」っていう漢字じゃなくて、「BOUSAI」って感じで広めていきたいなと。

ーもうその防災を「BOUSAI」という形で世界の共通語にしたいと。

(大谷さん)
はい。今回プレゼンテーションを行ったんですが、そこでも防災を英訳した「disaster prevention」じゃなくて、「BOUSAI」として広めていきました。

実際に「disaster prevention」には「避難のためにする行動」という意味しか含まれていないんですけど、「防災」という言葉には、減災と復興という二つの意味が含まれているので。

「disaster prevention」だけじゃなくって「BOUSAI」として、広めていけたらなというのは思っています。

ー「防災」を国内だけで考えるんじゃなく、それぞれ地理的な条件とか気象条件とか、住んでるお家とか、皆さんの暮らしは全然違いますからね。それに合ったような防災を考えていきたいということですね。

(大谷さん)
やっぱり民族とか宗教の壁というのは、ちょっと簡単には壊せないものがあるので、そこを壊すのではなくて、そこに寄り添った防災をしていければいいのかなっていうふうに思います。