「救える命があればどこまでも」岡山に本部を置くAMDA

2023年8月、岡山と福山の女子高校生2人が、岡山市に本部を置く国際医療ボランティア・AMDAの活動の一環として、ネパールを訪れました。

AMDAは正式名称は「The Association of Medical Doctors of Asia」で、1984年に設立。世界32の国と地域に支部を置き、そのネットワークを活かして「多国籍医師団」を結成し、災害や紛争発生時に、医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開しています。

AMDAウクライナ避難民支援(2022)

そのAMDAは、1995年に高校生を中心にボランティアグループを発足。現在は「AMDA中学高校生会」として、27人で活動をしています。毎月定例会で勉強会などを実施し、「防災や災害時に中学生、高校生ができること」を活動の目標にしています。

ネパールに行ったメンバーの2人は、このほど9日間の研修から帰ってきました。彼女たちは、後発開発途上国のネパールで何を感じてきたのか...RSKラジオで毎月第4火曜日に放送している「AMDA・命を救うラジオ」に2人をお招きして、話を伺いました。

「災害」「防災」「被災地復興」について日々学ぶ中高生たち

(国司憲一郎アナウンサー)
今朝は、AMDA中学高校生会の活動を行ってるお2人をお招きしました。それでは自己紹介をお願いします。

左が假屋さん 右が大谷さん 手前は国司憲一郎アナウンサー

「広島大学附属福山中・高等学校、高校3年生の大谷愛莉(あいり)です」
「岡山朝日高等学校、高校1年生の假屋采永(さえ)です」

(假屋さん・大谷さん)
「よろしくお願いします」

ーまず、この「AMDA中学高校生会」ですが、どんな活動をしているか教えてください。

(大谷愛莉さん)
はい。AMDA中学高校生会は、月に一度、定例会を開いており、約30人のメンバーで活動しています。

AMDA中学高校生会と黒潮町中学・高校生の交流事業(2022年9月)

2017年からは、高知県黒潮町と交流会を行っていて、防災や非常食についてのディスカッションやプレゼンをお互いにしています。

バングラデシュの若者たちとも交流

また2021年からは、バングラデシュと「平和構築プログラム」を行っていて、防災や非常食だけでなく、貧困、ジェンダー平等など幅広い視点で意見交換しています。

バングラデシュと日本の学生による平和構築へのフォーラム(2021年2月)

ー日本から何か持っていったり、何か披露したりしたことあるんですか。

(大谷さん)
ここ最近はコロナの影響もあって、オンラインでしか交流ができてなくて、動画を使った文化交流、例えば歌を歌ったり、折り紙を折ったりだとか、そういう交流をしています。

ーバングラデシュに折り紙はあるんですか?

(大谷さん)
事前に向こうの方たちに正方形の紙を作ってもらっておいて「一緒にしてみよう」っていう感じで。

オンラインでバングラディシュの若い世代と交流

ー向こうの方たちの反応は?

(大谷さん)
やっぱりちょっと難しいみたいで...いきなり「鶴」を教えたんですけど、ちょっと難しいみたい。カブトにすればよかったんですけどね(笑)。

ー歌は何を披露したんですか。

(大谷さん)
歌は「上を向いて歩こう」っていう曲を、日本の風景の画像とともに流して会場で私達が歌ったりしました。

ーそういう交流をしてみて、感想は?

(大谷さん)
やっぱり学校だけでは、こういう活動ってなかなかできなくて、AMDA中学高校生会に所属してないとできない活動なので、すごく自分のためにもなったし、中高生会のメンバーも、より一段と成長できたんではないかな、と思います。