宝探しの気分で楽しんでほしい…
チョークの使い方にもプロならではのこだわりが。
チョークアーティスト 青木純子さん:「やっぱり塗りつぶせないので、全部色を塗るのを線で表現。ただ塗るのがすごく大変で、ほぼ1日費やした。結果も大事ですけど、これを見て皆さんがわくわくしてくれたりとか、気持ちが審査員や見られる方に生まれてきたらいいな」

ひときわにぎやかなこちらの教室。
高岡龍谷高校の美術部1年生たちです。美術部では、普段は1人でそれぞれの作品を仕上げますが、今回は、みんなで1枚の黒板キャンバスに挑戦です。

描かれているのは、なぜか、たくさんの魚たち。
テーマは「たからもの」のはずですが…。
高岡龍谷高校美術部の生徒:「子どもでも知っている生き物とかいっぱい描いたので、探してみてほしい」
果たして何匹の魚と財宝たちが潜んでいるのか…深海を舞台に、まさに「宝探し」をするような気分で作品を楽しんでほしいと黒板いっぱいに工夫を凝らしました。

高岡龍谷高校美術部の生徒:「後ろを白色にして、船をあえて塗らないところをつくって、コントラストで迫力を表現できた。思っていたよりいい感じになりました」
廃校の教室はそれぞれが思い描く「たからもの」でいっぱいに。この黒板アートは消されずにことしいっぱい残されます。


コンテストの結果は、高岡龍谷高校美術部が描いた作品が最優秀賞に輝きました。審査でも、塗りすぎずにあえて黒板の色をいかした表現が素晴らしいという意見があがっていたということです。
この黒板アートはことしいっぱい富山県氷見市の久米地区交流館で見ることができます。